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台湾の朝ごはん屋(早餐店)のミルクティーで下痢に:「白色液体」の正体

2020年7月4日


台湾の朝ごはん屋(早餐店)のミルクティーで下痢に:「白色液体」の正体


こんにちは、耕平(@HEYinTW)です。

いきなりですが、こんな経験ないでしょうか。
台湾の朝ごはん屋(早餐店)のミルクティー(奶茶)を飲んだらお腹下すんですけど!なんか変なもの入ってるんじゃないの?」

台湾に旅行された方・在住の方で経験がある方もいると思います。僕も何度も経験しているんですが、何が原因なのかずっと気になってたので調べてみました。その結果、おそらくこの可能性が高いだろうという原因を見つけましたのでシェアします。

朝ごはんのお店のミルクティーだけ、なぜかお腹壊すんですよね…。

 

台湾の朝ごはん屋のミルクティーで下痢になる理由4つ

いろんなサイトなどから情報を参考して整理すると、ミルクティーでお腹を壊すの原因は以下の4つほどあるんじゃないかと思われます。

・氷や水の中の病原菌

・紅茶に含まれる「下剤」成分

・クリーマーの油分と乳成分

市販されていない「白色液体」の秘密

少々煽り気味ですが、毎度のことなので許してください。噛み砕いて説明します。

 


 

氷や水の中の病原菌

「えぇ~、病原菌!?」と思った方も多いと思いますが、可能性がないとは言い切れません。性質上、どんな食品にも少量紛れ込んでしまうのはしょうがないことですが、害のない程度なら大丈夫です。しかし不衛生な環境で作られていたり冷蔵や保存方法がしっかりしていないと大腸菌などの病原菌が通常より多く紛れ込みます。紅茶の作り置きは頻繁に行われているので、常温放置はもちろん炎天下ではすぐに菌が繁殖する恐れがあります。

台湾の衛生環境は良くなってきたというものの、管理がおざなりになっているお店も意外とあるので注意が必要です。

その結果、繁殖した細菌が原因で下痢症状を起こすこともありますが、食中毒のようなものなので吐き気なども伴う可能性もあります。

 

紅茶に含まれる「下剤」成分

台湾の朝ごはん屋のミルクティー(奶茶)はよく「古早味」と称され、多くの台湾人にとって懐かしい昔ながらの味という認識があります。...とはいえ、実は台湾の朝ごはん屋で飲まれるような安価な紅茶の茶葉はインドなどからの輸入品です。安くて多量の紅茶を短時間で作れるように、お茶パックに入って最適化されています。

その中には決明子」と呼ばれる漢方の薬材が含まれていて、「肝臓と目の機能の調節」「下剤」作用があります。その「下剤」としての働きも強いので、お腹を下してしまうということです。

参考:餐店奶茶每喝必拉!醫師破解成「地表最強瀉藥」3大關鍵

 

クリーマーの油分と乳成分

一杯10~20元で売られている「ミルクティー(奶茶)」には牛乳は含まれておらず、クリーマーが使われています。どんなクリーマー、ポーションを使っているかはお店によって異なると思いますが、偽ミルクですので牛乳ではないですね。
牛乳が使われているミルクティーは「鮮奶茶」という表記になっているはずです。

さて、このクリーマーの成分は

・水
・植物油
・品質改善剤
・乳化剤
・増粘剤

などです。

6割以上が油分で、口当たりをまろやかにするために本来交わるはずのない水と油を混ぜ合わすための「乳化剤」が多く含まれています。油分が高いと言っても、ミルクティー全体の数割程度しか入っていないことになります。それでも脂肪は吸収されにくいですので、特に胆嚢結石などを患っている方にとっては少量でも下痢になってしまいます。

また、一部のクリーマーには粉ミルクが入っています。乳糖不耐症の人にとってはこれも原因の一つになり得ます。乳糖不耐症とは、牛乳等に含まれる「乳糖」をうまく分解できない症状のことで、日本人を含めアジア人の9割は軽かれ重かれこの傾向があります。

牛乳を飲むとお腹を下してしまう人は多いんじゃないでしょうか?

 

市販されていない「白色液体」の秘密

画像引用:新聞深一度/1罐45元奶精 竟能泡50杯「早餐大冰奶」

さて、満を持して登場白色液体の正体とはなんでしょうか。

朝ごはん屋で店主が画像のような白い液体を入れているのを見たことがないでしょうか?クリーマーと似ていますが、中身は少し違います。
一般市販されていないこの「白色液体」には牛乳成分(粉ミルク)も入っていて、腐りやすいので防腐剤やその他添加物も多く含まれています。粉ミルクが入っているということは乳糖不耐症の方にも影響があるということになりますね。

また、飽和脂肪酸の多いパーム油や油脂から作られた乳化剤もたくさん入っていますのでこれが原因であるとも考えられます。下記動画内でも見れますが、これが入ってるミルクティーは台湾人にとって懐かしの味であるそうですね。

【参考動画】※中国語です

 

疑問:なぜ朝ごはん屋のミルクティーだけ腹を下すのか?

ここまでしっかり見ていただいた方は、こんな疑問を抱くんではないでしょうか。

・乳糖不耐症なら、牛乳でも下痢になるはず

・紅茶やクリーマーが原因なら他のミルクティーでもなるはず

じゃあなんで朝ごはん屋のミルクティーを飲んだ時だけ下痢になるの?

これは、僕も調べていて思いました。多くのサイトが核心に触れていません。ここでは僕なりの結論を出します。安価な朝ごはん屋のミルクティーが他のミルクティーと違うところは2点。

  1. 紅茶の質
  2. 「白色液体」

インドやスリランカから輸入した茶葉と「決明子」を入れたお茶パックは一袋で3Lもの紅茶を入れることができ、数十円ほどで買えます。だから朝ごはん屋ではこの安価な「古早味」紅茶を使っていることが多いというのが1つ目。そして粉ミルク・防腐剤・多量の油分を含んだ「白色液体」。クリーマーの代わりに入れるこの液体には特に油分が多く含まれていて、の過剰摂取は胃腸に負担を与えるので下痢になりやすいというのが2つ目です。

もちろんそれ以外にも、上に挙げたこのいくつかの原因が相乗的に、もしくは複数の要素となって下痢症状を引き起こしていると考えられます。

「決明子」は風味がとても良いので台湾の他の紅茶にも含まれていることは多いです。朝ごはん屋以外の紅茶でお腹を下した経験がある方はこれのせいだと考えられます。日本で売られているミルクティー(例えば紅茶花伝)なんかには「決明子」は含まれていないので、お腹を下す人は少ないということですね。

 


 

その他煽りシリーズ紹介

いつの間にかシリーズ化して来ている台湾関連の食品煽りシリーズですが、過去にも何個か記事を書いていますので、気になるものがあればそちらもご覧ください。

その他煽りシリーズ

台湾の朝ごはん屋のミルクティーで下痢にまとめ

さて、この記事ではミルクティーでお腹を下す原因を4つほど挙げてみました。

  • 氷や水の中の病原菌
  • 紅茶に含まれる「下剤」成分
  • クリーマーの油分と乳成分
  • 市販されていない「白色液体」の秘密

その中でも朝ごはん屋のに特有なのが

  • 紅茶に含まれる決明子
  • 「白色液体」

で、これに起因する可能性が高い、と結論づけました。

下痢になりたくないなら、朝ごはん屋のミルクティーを飲まないことをおすすめします。とはいえ、乳糖不耐症の方は牛乳でもお腹は下しますし、「決明子」の入ってる紅茶でもお腹を下すことはあります。身体にとっては正常な反応ですので、特に気にする必要はありませんがどちらかというと添加物の悪影響の方を気にした方がいいかも知れません笑

P.S. 歌手の「ケツメイシ」は「決明子」が由来だったんですね。