【火鍋店】麻辣鍋のスープは9割以上が化学調味料|飲める?
こんにちは、耕平(@HEYinTW)です。
台湾では夏でも冬でも大人気の火鍋。今回はそのメニューのひとつ「麻辣鍋」についてのお話です。おそらくみなさんもお察しだと思いますが、「麻辣鍋のスープは9割以上が化学調味料!?」と言うお話を噛み砕いてしていこうと思います。
結論から言うと「怖がるほどの危険はない」のですが、いつもと同様に回収していきます。
麻辣湯のスープは9割以上が化学調味料
今回はYouTubeで見つけた台湾のニュースと記事を参考にしていきます。数年前のニュースですが、この偽スープ問題はずっと存在しています。
「真」麻辣鍋と「偽」麻辣鍋
麻辣鍋がどうやって作られるか、ご存知ですか?
動画内でも少し触れられていますが、
- 各種骨つき肉
- 大量の唐辛子
- 各種香辛料
- 漢方
などを鍋に入れて数時間煮込んで出来上がったものが”真”麻辣鍋です。
引用:三立LIVE新聞 成本差千倍! 正港天然湯底大公開
これを作るのは、人件費も材料コストもバカにならないですよね…。しかし科学の進歩とでもいいましょうか。10分で麻辣鍋スープを作れるようのになりました。作り方はとっても簡単。
- 高湯粉(大骨粉)
- 辣椒粉
- 各種香料
- 赤色色素
を混ぜてスープにすれば完成です。
引用:三立LIVE新聞 成本差千倍! 正港天然湯底大公開
上画像の右が「本物」、左が「偽物」の麻辣鍋スープです。
これが”偽”麻辣鍋の正体です。
「偽」麻辣鍋の何が問題なのか
カンの良い方ならこう思うんじゃないでしょうか。
「それってコンソメとか昆布だしと一緒やん」
一緒なようで、ちょっと違います。
例えば味の素は、植物から微生物などを利用して旨み成分であるグルタミン酸ナトリウムを生成された「うま味調味料」です。大部分のコンソメや昆布だしも、一部添加物の使用はありますが天然由来の成分を使っています。
では「偽」麻辣鍋の成分を見てみましょう。
動画内では「高湯(大骨)粉、辣椒粉、各種香料、赤色色素」と記されていました。
高湯(大骨)粉の内訳は、
・味精
・塩
・調味料
・香料
・肉エキス
です。
味精は味の素だとして、問題は香料。高湯粉にも、麻辣鍋の素そのものにも含まれていますね。
麻辣鍋の複雑な味を表現するためにどれだけの香料が使われているか、想像つきますか?香料の種類と量の違いが、コンソメなどと違う点です。もちろん法律の範囲内での使用だと思いますが、その内訳は生産元しか知り得ません。数十種類もの香料が使われていると言う報告もあります。
実は塩分の方がキケン?
食品添加物は法律で厳しく規定されていて、人体に悪影響を与えない量の更に100分の1という単位での使用が認められています。(詳しく知りたい方は”ADI”で検索!)麻辣鍋メーカーもそれを遵守しているならば、毎日多大な量を摂取しない限りとりあえず大丈夫と言うことですね。
それよりも塩分過多の方が問題かもしれません。
特に店頭で食べる場合、火鍋は継ぎ足し継ぎ足しでスープを入れます。水分が蒸発し、どんどん濃縮されていくので、ただでさえ濃いスープがさらに濃くなります。それをグビッといってしまうと1日の塩分摂取許容範囲量を超える可能性は全然あります。
その他煽りシリーズ
他にも台湾の食に関する様々な”ウワサ”や懸念などを変わった切り口で書いた記事があります。これをきっかけに自国の食や自身の食生活を意識してもらえたらなと思ってます。ぜひご覧ください。
・台湾に蔓延する「成型肉」の正体|夜市&朝ご飯が安すぎるのはなぜ?
・【台湾】西瓜汁がバカほど安い理由【20元でスイカは買えない】
結論:食べ過ぎには注意!
今回は台湾の火鍋店で提供される麻辣湯のスープの9割以上が化学調味料だというお話でした。結論としては、添加物の種類も量も法で定められただけ使っている(はず)なので直接身体を害することは少ないと言うことです。
とは言え、少しは気になるかなあと思いますので食べ過ぎ・飲み過ぎは控えた方がいいかもしれませんね。卵1つ食ベても害はないけど、20個食べたらお腹壊す。それと同じですね。
添加物も懸念すべきポイントですが、塩分の過剰摂取にも気をつけた方が良いと言うのも覚えておいてください。