※当ブログにはアフィリエイト広告を含みます。

台湾で就労ビザ/居留証を取得できる条件について【現地大学卒業者向け】

2023年10月8日

台湾で就労ビザ(居留証)を取得できる条件について【現地大学卒業者向け】

こんにちは、台湾で就活経験のある耕平(@HEYinTW)です。

この記事はズバリ


  • 台湾の大学/院を卒業後、現地で就職したい人

に向けた記事です。

台湾で仕事をするには「就労ビザ」が必要になります。
※正確には「ビザ」と「居留証」は別扱いで卒業後取得すべきなのは「居留証」なのですが、この記事では特に区別せずに「〇〇ビザ/居留証」と記します。


POINT

ビザ…入国時に必要な資格。入国「目的」を記した査証。

居留証…在留する許可を記した資格。学校や仕事で滞在する場合は居留証の取得が必要。

つまり、卒業後も在留する場合ビザは不要


その就労ビザを申請するのに特殊な条件が必要だったりと、意外とハードルが高いという情報をネット上で見つけた方もいるかもしれません。

しかし台湾現地の大学または大学院で学位を取得している人であれば「ある程度の条件をクリア」していれば就労ビザが下りる可能性は余裕であります。今回は「その意外とゆるい話」もお話しします。


台湾の就労ビザ/居留証取得の条件

まずは日本人が台湾で就労ビザを獲得するために必要な条件として、よく言われていることをおさらいします。


【学歴&職歴面】

1. 台湾の大学卒業
2. (国内外問わず)大学院(修士以上)卒業
3. 日本の大学卒業後、仕事経験2年以上
4. 日本の高校/専門学校/短大卒業後、仕事経験5年以上
5. 多国籍企業に従事していて、すでに1年以上台湾に駐在している
6. 台湾政府が認める専門技術資格を持っている

いずれかひとつを満たす



【給与面】

1. 月給48,000元以上を受け取ることのできる契約
2. 日本語教師の場合、上記は適用されない


といった条件を満たさなければならないという法律があります。

ただ、1. 台湾の大学(院)卒業の場合はこの限りではありません。

ということで、台湾の大学を卒業した人向けに就労ビザを取得できる条件について詳しく説明します。


大学を卒業する前/後にするべきこと

  1. 就活
  2. 学生ビザ/居留証→職探しビザ/居留証へ切り替え
  3. 就労ビザ/居留証の取得
  4. 就労ビザ/居留証へ切り替え

1. 台湾で就活

就活は卒業間近~卒業後、いつでも出来ます。

台湾現地での就活方法やコツなどは別記事にまとめてあるので興味のある方はご覧ください。


関連記事

2. 学生ビザ/居留証→職探しビザ/居留証へ切り替え

学校を卒業したら、持っている居留証は無効となります。

原則、卒業して2週間以内に帰国もしくは延長しなければなりません。その時にオススメなのがいわゆる「職探しビザ/居留証」です。

詳しい話は別記事で説明していますので気になる方はご覧ください。


関連記事

3. 就労ビザ/居留証の取得

就活はどの身分であれど出来ますが、実際に内定をもらったとすると「就労ビザ/居留証」の取得が必要となります。取得するには本人がある条件を満たしていることが必要で、内定をもらう前にこの条件を満たしているかを確認されます。

台湾の大学/院を卒業した者が就労居留証を取得できる条件がこちら。

評點表及符合各評點項目 台湾就労ビザ取得に必要なスコア表

※実際の書類は中国語か英語のみ記載

自分に当てはまる項目にチェックをし、合計が70点以上であれば許可をおろせるよということになっています。どの項目も、それを証明できる書類を同時に提出しなければなりません。

パッと見、結構余裕だなと思う方もいればキビシイと思う人もいるかもしれません。

キビシかろうと、どれだけ低く見積もっても50点は行くと思います。その場合、内定をもらった会社側から4つ目の「担当職務資格:特殊な資格や能力を有する者」にチェック打っていいよと言われれば打っていいのです。意外とゆるいのです。

要は、あなたがその会社にとって必要か否かが大切だということです。


関連記事

4. 就労ビザ/居留証へ切り替え

内定をもらえたら、基本的には会社側が就労ビザ取得のサポートをしてくれます。しかし、前もって準備しておきたい&会社側が外国人初採用で不慣れということもあるので説明しておきます。


①現在、学生ビザ/居留証の場合

学生期間に就活をし無事内定が決まった場合、学生ビザから就労ビザへ変更することが可能です。

その際は、以下の必要書類を会社に提出し「労働許可証(工作許可證)」を受け取ってから「就労居留証」に変更する手続きが必要です。申請には通常5-10営業日ほどかかります。



工作許可證の申請必要書類】

・居留証の裏表コピー
・日本および台湾の大学の最高学歴証明書もしくは在学証明書コピー
・離職証明書のコピー
・語学証明書のコピー
・人事資料書など
・労働契約書や同意書など
・健康保険加入申請書
・会社指定の銀行通帳表紙のコピー
・外国人就労ビザ申請スコア表
・3.5 x 4.5 cm証明写真


人事資料書や労働契約書や同意書、健康保険加入申請書などは会社側からもらえると思います。僕の場合コピーではなく、PDFファイルを渡しました。語学証明や離職証明はスコア表で関連項目にチェックを打った方が必要な書類です。

「労働許可証(工作許可證)」が降りた後、就労居留証を申請する際には以下を持って移民書に行けばOKです。



【就労居留証の申請必要書類】

・パスポート
・居留証
・外国人居停留案件申請表
・労働許可証(工作許可證)正本/コピー 各 x1
・在職証明書
・申請費3,000元


申請費は領収書を届ければ会社が負担してくれます。なお、申請から実際に受け取れるまでに14営業日ほどかかるので早く欲しい方は会社と意思疎通し合って早め早めに準備することです。


②現在、職探しビザ/居留証の場合

学生ビザから職探しビザに変更した方も基本的に申請方法は同じです。

「学生」から「職探し」に身分を変更して居留証を延長するための手続きについては台湾の大学卒業後、現地で就活するために必要な「職探しビザ」の話をご覧ください。




台湾で就労ビザ/居留証を取得できる条件まとめ

台湾の大学/院を卒業して、現地に残って就職する人は体感1/10くらいな気がします。卒業者は、就労資格が取りやすくなっているのが特徴です。

取りやすいとは言っても、職を見つけないことには在留できません。就活は日本と基本的には同じです。もし何から手をつけていいかわからないという方がいたら、以下の記事を参考にしてみてください。


関連記事