異文化カウンセラーの実用性|外国人とのコニュニケーションのプロに
・異文化カウンセラーって何するの?
・実際何の役に立つの?
と言う疑問に答え、資格取得をアドバイスする記事です。
異文化カウンセラーとは
一言で言うなら「外国人サポートに特化したカウンセラー」です。カウンセラーと言っても、学校を卒業しなきゃ取れないというような資格ではなく、国ごとに異なる習慣や文化の理解を深めて、在日外国人と適切なコニュニケーションを取れるようになることを目的とした専門資格です。
外国人と言えども、対象は主に就労目的で来ているアジア系の方達になります。
「多文化カウンセラー」とも呼ばれます。
外国人サポートのプロ証明書
講座を受けて、修了した人にはICSAから「異文化カウンセラー資格」が認定されます。
個人向け証明
画像引用:異文化カウンセラー認定講座HP
資格取得者には資格証と証明書が与えられます。ICSA(一般社団法人 国際コミュニケーション支援協会)から正式に発行された資格です。
企業向け証明
異文化カウンセラーの資格を保有している社員を雇っている企業には、資格保有者の数に応じて金・銀・銅の3種類の「資格保有者 常駐企業証明シール」が与えられます。
これはつまり、企業が外国人サポート積極推薦企業であることの証明でもあり、協会からのお墨付きであると言うことを意味しています。
→【企業向け】異文化カウンセラーとは?外国人サポート推進企業になるために
異文化カウンセラーの重要性
「異文化カウンセラー」なんて今まで聞いたこともないよと言う方も多いと思いますが、それもそのはず。最近になって注目されている資格だからです。
2019年4月、外国人就労者がどんどん増える中、新たな在留資格「特定技能」が開始しました。2015年から毎年20万人ペースでの外国人労働者を受け入れている日本にとっては、彼らが適切に安全に快適に就労できる環境を作る義務があります。
実際にニュースで外国人労働者が、低賃金重労働や不当な扱いなどで失踪してしまったと言うのを耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。こういったケースは指導者や同僚が異なる文化や生活習慣への配慮や相互理解を深めることによって防げることでもあるんです。そこで、多様性を尊重できる人材がこれから一層重要になっていきます。
現在、
・人事部に属している方
・外国人とコミュニケーションを取る事が日常的になっている方
・登録支援機関の方
・技能実習生に関わる方
にとっても重要な資格であると言えます。
異文化カウンセリングのメリット
この資格のメリットを「職に就く上でのメリット」と「スキル上のメリット」に分けてまとめてみます。
職に就く上でのメリット
3ヶ月以内に取得できる
完全通信制の講座なので、通学する必要なし。時間が取れれば1ヶ月以内での資格取得も可能です。ゆっくり受講される方でも、3ヶ月ほどで資格が取れてしまうと言うのは大きなメリットですね。
履歴書に書くことができる
履歴書の資格欄に「異文化カウンセラー」と書くことが出来ます。
企業側にとっても、社員の中に資格保有者が一人でもいると「常駐企業証明シール」を貼ることができると言うメリットがあるので、少なからずアドバンテージになります。
外国人人材活用の現場で活躍できる
これからもどんどん増える外国人就労者とその雇い主。その現場で一定の知識と技量を有する人材として信頼の置かれる存在になるでしょう。特に管理・指示する側にとっては持っておいて欲しいスキルと言えます。
この資格を取ろうと思ったと言うことは、少なくとも外国人、文化の多様化に理解のある人材だと言うことなので雇う側も重宝する存在でしょう。
また、今後普及していけばスクール講師や所属カウンセラーとして活躍する場も出てくるでしょう。
スキル上のメリット
高いコニュニケーションスキルが身につく
カウンセリングやアドバイザーなどの立ち位置は、人とコニュニケーションすることが中心になると思います。人の話に耳を傾け、悩みを聞いたり、世間話だったり。言葉や人種で壁を感じている外国人労働者とコミュニケーションを取ることは彼らに安心感や信頼を与える上でとても重要になります。
メンタルケアサポートが出来る
もしあなたが、文化も言葉も違う国に行って働くことになったらどのようにメンタルを保ちますか?
話を聞いてくれる数少ない仲間や上司がいたら、すぐに頼りたくなるんじゃないでしょうか?そんな相手になることが出来ます。友達として、上司として外国人労働者のメンタルサポートをするのに必要なスキルを学ぶことが出来ます。
相互理解を深めることができる
現在の外国人労働者に対する待遇、対応は全体的に見てもとても良いとは言えません。それはやはり日本人の指導者が「どうせ通じない」「ただ働いてくれれば良い」と思っているからで、理解しようともしない姿勢からくるものもあります。
カウンセラーのための講座では、異文化理解に対して2章に分けてしっかりと個人の価値観について学ぶので、コミュニケーションの中から相手の考えを汲み取ることができるようになります。日本人同士が仕事でコミュニケーションが必要なように、国籍が違っても相互理解を深めることが仕事をする上で必要ですよね。
信頼関係を構築できる
ここまで読んでいただければわかると思いますが、コミュニケーションは信頼関係につながります。異文化カウンセラーは、異文化理解から労働者とのコミュニケーションへ、そして信頼関係、彼らの仕事の充実へとつないでほしいと言う期待が込められていると言えるでしょう。
異文化カウンセラーになるには
さて、異文化カウンセラーになるためにはどうすれば良いか?と言うことですが答えは一つです。
「異文化カウンセラー認定講座 」と言う通信制の講座を受けることになります。
【費用の内訳】
受講費用 | ¥150,000 |
理解度試験費用 | ¥20,000 |
認定試験費用 | ¥30,000 |
合計 | 取得応援価格:¥165,000 |
この値段が高いかどうかと言うことなんですが、正直に言えば割引があったとしてもちょっと高いと言ったところです。
【資格の取得までにかかる金額参考】
宅建 | 約¥200,000 |
FP3級 | 約¥40,000 |
調理師免許 | 約¥50,000 |
危険物取扱者乙4 | 約¥10,000 |
資格を取れば給与がUPしたり専門職に就くことができるものも多いですが、異文化カウンセラーの場合はそう言った位置付けではなくどちらかと言うと危険物取扱者と同じような位置付けです。今後、認知度と外国人労働者の増加によって重要性と価値は上がると予想されます。
今のところ個人で資格取得するには、毎月先着20名の割引に転がり込んで受講するのが1番良い手だと思います。
→異文化カウンセラー認定講座 の公式HPへ
申し込み方法
異文化カウンセラー認定講座ページ一番下にお問い合わせフォームがありますので、そこに必要事項をいくつか記入するだけで簡単に申し込めます。
異文化カウンセラーの実用性まとめ
色々説明してきましたが、
- 外国人労働者の増加により
- 今後必要となるスキルを持ち合わせ
- 企業と労働者の架け橋になれる
- オンライン講座のみでも取得できる
- 今後さらに注目されるであろう資格
が「異文化カウンセラー」だと言えます。