ルイサコーヒーの進撃が凄い件【台湾カフェ比較:LOUISA COFFEE】
こんにちは、耕平(@HEYinTW)です。
今、台湾全土で猛威を奮っているルイサコーヒーをご存知でしょうか。今回は台湾を取り巻くカフェ事情から、ルイサコーヒーの凄さをお話したいと思います。
ルイサコーヒーとは
オレンジを基調としたブランドで、女性の横顔がロゴのカフェチェーン:ルイサコーヒー(路易莎咖啡/Louisa Coffee)。台湾の街を歩いていると嫌でも目に入ると思います。
2006年に営業開始した台湾のローカルカフェです。2013年の時点でも34店舗しかありませんでしたが、2014年にはその倍に、2017年には300店舗を超えた近年急速に伸びているカフェチェーンです。
今回は台湾でルイサコーヒーが急速に伸びた背景と、スターバックスなどその他カフェチェーンとの比較をしていこうと思います。店内の様子や実際に頼んでみた感想などは、他の記事にまとまっているので気になる方はご覧ください。
→【台湾ノマドさん必見】スタバの上位互換「ルイサコーヒー」が凄い
各大手カフェチェーンが閉鎖&撤退!?
ルイサコーヒーがここまで威力を振るうまでは、他のカフェチェーンの方が知名度も店舗数も多かったんです。1998年に経営開始した伯朗咖啡館(MR. BROWN)は50店舗近くあったのが、ここ最近で8店舗が閉鎖しました。2000年に進出した金鑛咖啡(Crown&Fancy)は好調期は70店舗あったのが、今は急減してしまいました。
今でも高い水準を維持しているのが、85℃というカフェチェーンです。2003年からものすごいスピードで定着し、中国やアメリカなどにも進出、成功しています。パンやケーキもメインで売っているので、コンセプトは少し違うと言えますが、台湾全土に約450店舗あります。
閉鎖や撤退の全てがルイサコーヒーの圧倒的な侵略の影響とは限りませんが、カフェ業界で激しい競争が起こっているのは事実です。
各店舗の比較はもう少し後で紹介しますね。
台湾人の嗜好の変化を支えた
さて、市場は常に需要と供給です。
台湾のコーヒー市場が日々拡大しているのは、年間コーヒー消費量を見てみるとわかります。2000年では101杯/年、2016年で151杯/年でしたが2018年の統計では204/杯まで伸びています。(参考:ICO, 行政院<食力>)
カフェチェーンの増加やコンビニで手軽にコーヒー類を購入できるようになってから、ここ数年間でコーヒーが普及したのが事実です。台湾人の消費行動と、嗜好の変化にうまくハマったのがルイサコーヒーと言えるでしょう。
日本の年間コーヒー消費量は約300杯/年と言う統計もあるので、台湾のコーヒー市場にはまだまだ成長の余地があり、これからもカフェ業界の激しい競争が予想されます。
ルイサコーヒーのすごいところ
では、ルイサコーヒーの何がすごいのか。
・おしゃれな雰囲気
・コンセントの提供
・wi-fii完備
・メニューが豊富
・低価格
それってどのカフェチェーンもだいたい同じじゃないの?と思うかもしれません。
だからこそ「メニューが豊富で低価格」というところがルイサコーヒーの強みになっていると言えるでしょう。さてさて、次に各チェーンの比較を見ていきましょう。
各チェーンとの比較
参考:各社公式HP
LOUISA COFFEE | STAR BUCKS | 85℃ | cama café | MR. BROWN | |
店舗数(2019年) | 489 | 479 | 458 | 119 | 約30 |
Wi-Fi | ○ |
○ (要登録) |
○ | ○ | ○ |
コンセント | ○ | ○ | ○ | △ | ○ |
ブラックコーヒー1杯*(台湾元) | 50元 | 95元 | 35元 | 45元 | 80元 |
*店内で一番小さいサイズ
もう一歩踏み込んだ詳細が知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
・台湾のセブンとスタバのコーヒーは全く同じって本当?【調査】
・台湾でコーヒーが飲みたい!値段と味を徹底比較【コンビニ/カフェ】(準備中)
ルイサコーヒー
一番小さいブラック(美式咖啡)は45元、日本円にすると約180円です。店内の雰囲気も良く、さらにコンセントとWi-Fiまで提供されているのでスターバックスの上位互換とも言えますね。個人的にも、とてもオススメです。
コーヒー文化の普及&朝ごはん文化のある台湾人の生活を意識したメニュー作りもうまく機能していて、まさに台湾人の需要にマッチした企業戦略と言えます。最近ではタイへの進出も成功しており、ますます拍車をかけていくと考えられます。
ルイサコーヒーの詳細はこちらの記事をどうぞ。
→【台湾ノマドさん必見】スタバの上位互換「ルイサコーヒー」が凄い
スターバックス
世界的ブランドのスタバは根強いファンがいるため、安定しています。1杯85元(約300円)は日本とほぼ同じです。こちら台湾だと弁当が一つ買えてしまうお値段なので、その他ローカルチェーンに行く人は必然的に多くなります。
2019年のルイサコーヒーの進撃により、台湾でのスタバ総店舗数は2位に落ちました。
85℃
台湾で20年近く親しまれているカフェチェーンです。一時はスタバを超える勢いでしたが、今は全国450店舗。海外に進出もしていて、中国でも500店舗、アメリカで40店舗以上を構える実力派です。
ホールケーキ販売や店舗で焼くパン販売など、カフェ以外の役割も果たしているので一概にカフェと言いにくいのが本音…。
cama café(cama 現烘咖啡專門店)
北部に多いカフェ。こちらも高品質で低価格なコーヒーを販売しています。
テイクアウトがメインなので客席は少ないところが多いですが、最近は敷地の広い店舗も増えてきていますね。顧客満足度でスターバックスを超えたこともあり、これからまだまだ伸びると思われる注目のカフェです。
MR. BROWN(ブラウンコーヒー)
上述の通り、他カフェチェーンの進撃により閉鎖が相次いだブラウンコーヒーですが、コーヒー1杯80元とスタバと変わらないお値段します。消費者が価格で選んでいるのは間違い無いですが、それでもシニア層には受けているようです。
ブラウンコーヒーがこの競争を生き残るには、差別化できる強みを見いだすことが課題になりそうです。
まとめ
台湾でルイサコーヒーの進撃が止まらない!というお話と、各チェーンの比較をしてみました。
ルイサコーヒー(LOUISA COFFEE)は
- スタバとほぼ同じクオリティで
- 値段は安く
- メニューも豊富なので
- ニーズとうまくマッチした
と言えます。
その他チェーンもそれぞれ付加価値を見出し、台湾のコーヒー/カフェ戦争で戦っています。台湾のカフェ/コンビニコーヒーの比較を知りたい方は下記記事もどうぞ。