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台湾の水道水は飲める?在住8年目が教える現地での水確保術

台湾の水道水は飲める?

こんにちは、台湾に住んでもう7年以上経つ耕平です。

来たばかりの頃は、日本のクセが残っていて、蛇口から出た水をそのまま飲んでしまい台湾人に驚かれたこともあります。

この記事では、台湾で暮らしてきた実体験と、大学院で触れた知識をもとに、台湾の水道水事情をお伝えします。

この記事でわかること
  • 台湾の水道水は飲めるのか?
  • 歯磨きやうがいは大丈夫?
  • 現地での水の確保の仕方

台湾の水道水はそのまま飲める?

結論からお伝えすると、台湾の水道水をそのまま飲むのはおすすめしません。

ただ、意外に思われるかもしれませんが、台湾の浄水場から出る水の水質は実はかなり優秀です。台湾自来水公司(水道局)のデータによると、浄水場出口での水質検査合格率は99.9%以上(台湾基準)。つまり「飲める水」なんです。

でも、飲まない方が良い理由があるんです。

屋上の貯水タンクが汚い

台湾のアパートやマンションでは、水道水をいったん屋上や地下の貯水タンク(水塔)に溜めてから各部屋に給水する仕組みが一般的です。

このタンクの清掃頻度は、大家さんや管理組合次第です。一応規定はあるみたいですが、頻繁には洗わないのが現状です。貯水タンク清掃を偶然見る機会があったのですが、まあ黒いこと。サビか汚れかわかりませんが、飲む気は完全に失せます。

老朽化した水道管の問題

建物の中だけでなく、地下を通っている水道管そのものも古いケースが多いです。配管のサビや、古い鉛管から微量の鉛が溶け出している懸念もあり、浄水場を出た時点でいくらキレイでも、蛇口まで同じ品質を保てないのが現状です。

実際、水道管工事か取り替えかの現場を見た時も真茶色の水管を取り出してるのを見たことがあります。


ホテルの電気ケトルで煮沸すれば安全?

じゃあ、しっかり沸騰させれば大丈夫でしょ?

普通顔_透過

大丈夫な方は、大丈夫です。

というのも、菌は死滅するので大事には至らないからです。

実際、煮沸すればサルモネラ菌や大腸菌などの細菌は死滅するので、殺菌という意味では有効です。カルキも抜けて薬品味もなくなります。
しかし、煮沸だけでは不十分ではないポイントもあります。

重金属は煮沸しても消えない

一つ目は、重金属類についてです。

煮沸で除去できるのはあくまで細菌類です。老朽化した水道管から溶け出した鉛やサビといった重金属は、いくら沸騰させても消えません。それどころか、水分が蒸発する分、不純物の濃度がわずかに高くなる可能性すらあります。

意外と見落とされがちなポイントで、「煮沸=完全に安全」ではない点に注意です。

塩素が抜けると雑菌が繁殖しやすくなる

水道水に含まれている残留塩素(カルキ)は、雑菌の繁殖を抑えるバリアの役割を果たしています。沸騰させるとこの塩素が飛んでしまうので、煮沸後の水は菌が繁殖しやすい状態です。

常温で放置すると空気中の雑菌が入り込んで一気に増えるため、煮沸した水は早めに使い切るか、冷蔵庫で保管するようにしてください。


地域で全然違う「水の硬さ」

細かいことを言うともう一つ注意ポイントがあり、それが地域による硬度の違いです。

日本はほとんどの地域が軟水ですが、台湾は場所によってかなり差があります。

  • 台北エリア:比較的軟水に近く、日本とあまり変わらない
  • 中南部(台中・台南・高雄など):カルシウムやマグネシウムが多い硬水〜中硬水

なぜこれが注意ポイントかというと、マグネシウムイオンには胃腸を刺激して便を柔らかくする作用があるからです。慣れない硬水をいきなり飲むと、お腹を壊す原因になります。

実際、台中に住んでいた頃と、今住んでいる北部とでは、お風呂で洗った時の感覚が違うなと感じます。

大量に飲まない限り、身体への影響は薄いですが、知っておいて損はないでしょう。


歯磨きやうがいは大丈夫?

旅行者の方からよくいただく質問がこれです。

普通顔_透過

歯磨きは大丈夫!

結論から言うと、歯磨きやうがい程度であれば水道水を使っても基本的に問題ありません。飲み込む量がごくわずかなので、体調を崩すリスクは低いです。

私自身、7年間ずっと歯磨きやうがいには水道水を使っていますが、これで体調を崩したことは一度もありません

ただし、胃腸が敏感な方やお子さん連れの場合は、念のためミネラルウォーターを使うと安心です。


旅行者向け:台湾での安全な水の確保方法

短期滞在の方は、そこまで難しく考えなくて大丈夫です。以下の方法で十分対応できます。

コンビニ・スーパーで購入する

一番シンプルで確実な方法です。台湾のコンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート)はどこにでもあるので、水の調達に困ることはまずありません。600mlのペットボトルが15〜25元(約70〜120円)程度で買えます。

まとめ買いするなら、スーパー(全聯福利中心、家樂福など)で買うとさらにお得です。

公共のウォーターサーバーを活用する

台湾の駅や空港、ショッピングモール、学校などにはフィルター付きのウォーターサーバー(飲水機/給水機)が設置されています。冷水・温水・熱水の3段階で出てくるものが多く、マイボトルに汲めば無料で安全な水が手に入ります。

台湾のウォータサーバー設置場所が見れるマップアプリもあります。

奉茶行動

App Storeでダウンロード

MRTの駅にはほぼ必ず設置されているので、ペットボトルを持ち歩いておくと補充できて便利です。
ただし、暑くて湿気の多い台湾では菌の繁殖に十分注意して下さい。


在住者向け:日常の水対策

長期で台湾に住む場合は、もう少し踏み込んだ対策が必要です。私が7年かけてたどり着いた方法をご紹介します。

飲料水なら「加水站」が圧倒的にコスパがいい

台湾の街中には「加水站」と呼ばれる給水スタンドが点在しています。逆浸透膜(RO)でろ過された安全な水を、1リットルあたり数元で購入できます。大きなボトルを持って行けば、家族分の飲料水をかなり安く確保できるので、在住者にとってはペットボトルを買い続けるよりはるかに経済的です。

アパートにも、大家さんが設置してくれたウォーターサーバー(飲水機/給水機)を常設しているところもあるので、わざわざ水を買いに行かなくてもいいと言う利点があります。

自炊用には「浄水器+煮沸」のダブル対策

私は普段、水道水をBRITA(ブリタ)などのポット型浄水器に通して塩素や重金属を取り除いた後、ケトルで完全に沸騰させてから料理やコーヒーに使っています。

先ほど「煮沸だけでは不十分」とお伝えしましたが、浄水器で不純物を除去してから煮沸するこのダブル対策なら、安心して使えます。

濾過ポット(BRITA)

シャワーフィルターで肌と髪を守る

飲む水だけでなく、浴びる水も気になる方にはシャワーフィルターをおすすめします。

以前住んでいた西門の蛇口からは、時折、目視で確認できるほど黄色がかった水が出ていました。台湾の水道管がどれだけ汚れているかというのは重々承知なのですが、ここまで目に見えると流石に気になります。

また、台湾の水(特に硬水地域)で髪がギシギシになったり、肌荒れしたりする日本人は多いです。ドラッグストアや蝦皮購物などで1,000元前後で手に入るので、試してみる価値はあると思います。


まとめ

台湾の水道水は、日本の感覚でそのまま飲むことは避けるべきです。

旅行者の方はコンビニでペットボトルを買うだけで十分ですし、ホテルにも水やウォーターサーバーが常設されています。在住者の方なら浄水器と煮沸の組み合わせで日常的に安全な水を確保できます。

台湾生活で、水のことで困ることはほぼありません。強いて言うなら、台中在住時代に、断水を何度か経験した程度です(結構大変 笑)。

台湾情報

Posted by 耕平