台湾ビールは「発泡酒」なのか「ビール」なのか【調査】
こんにちは、台湾に2度留学経験のある耕平(@HEYinTW)です。
台湾ビール(台湾缶)、美味しいですよね。
現地では「台灣啤酒」と表記されます。
名前にビールがつくのでビールかと思っちゃうのですが、実は全てがそうとは限らないんです。きっと多くの方がちょっとだけ疑問に思う「台湾啤酒は発泡酒なの?ビールなの?」に答えていきたいと思います。
台湾ビールってどんな味?
薄めで飲みやすいとよく言われます。
現地で買って飲んだ方は知っているかと思いますが、実は台湾ビールにも種類があります。というのもブランド名ってだけなので「アサヒビール」みたいなイメージですね。
とは言え、種類は数えれるほどしかなく、実際に飲み比べて紹介をした記事がありますので、気になる方はご覧ください。
→台湾ビールの種類と飲み比べ!お土産に持ち帰ろう【全13種】
台湾ビールは発泡酒なのか?
それでは本題に入ります。
結論を先に言ってしまうと「種類による」です。
台湾では日本のように「ビール」と「発泡酒」を区別せず、全て「啤酒」で一括りにされています。そのため、パッケージを見ても残念ながら知ることはできません。
日本だとビールの方が値段が高く高級で、美味しい。と言うイメージがあると思います。
では、どの種類の台湾ビールが「ビール」なのか。この差はなんなのか。それを知るには、まずビールと発泡酒の違いを知らなければいけないので簡潔に説明していきます。
ビールと発泡酒の違い
これ、実は意外と細かいので要点のみを押さえます。
ビールの定義
・麦芽比率50%以上
かつ
・規定副原料の重量の合計が麦芽の重量の5%以内
発泡酒の定義
・麦芽比率50%未満
または
・麦芽比率50%以上でも、副原料が規定量以上のもの
または
・麦芽比率50%以上でも、ビールの副原料以外を使用したもの
ちょっとわかりにくいと思うので超簡易的に図を作ってみました。
日本では大体こんな感じで種類分けされています。
なるほど、ビールと発泡酒の主な違いは麦芽の含有比率だったんですね!(副原料の使用量の規定もありますが...)
なぜビールの方が高いのか
それはズバリ、酒税が違うからですね。日本のルールに従って作られた「ビール」は単純に酒税が高いから価格も相対的に高くなります。もちろん、原料コストが少し高いと言うのも理由のひとつです。
ちなみに、これから段階的に統一されていくみたいなので酒税は一律化されます。
また、ビールと発泡酒の区別がない台湾の酒税は元々一律なので、値段は原料や製造コストに依存します。
【台湾】
タバコ酒類税
ビール:1リットル当たり26台湾元(約90円)引用:Inves Taiwan
さて、それを踏まえた上で台湾ビールを見てみましょう。
台湾ビールは発泡酒が多い?
色々な種類がある台湾ビールですが、若干の値段の違いや麦の味の濃い薄いは現地の台湾人もわかっていると思います。種類と特徴についてはこちらの記事をお読みいただくとして、分かり得る情報からそれらを「ビール」と「発泡酒」に分けてみました。
(おそらく)ビールである種類
・台灣小麥啤酒
・PREMIUM台灣啤酒
この2種類はビールである可能性が高いです。
外観から伝わるプレミアム感然り、公式HPにも麦芽の含有率が高いと表記されています。
(おそらく)発泡酒である種類
【その他の台湾ビール】
・經典台灣啤酒(クラシック)
・金牌台灣啤酒(ゴールド)
・爽啤酒
・果微醺 荔枝、白葡萄
・水果台灣啤酒 (葡萄、鳳梨、芒果)
・蜂蜜台灣啤酒
「おそらく」とつけたのは確証がないからです…。そもそもの区別がない台湾では麦芽が50%以上含まれているのかと言う情報が見つけにくいのです(涙)
記載のあるところは見つけたので、参考として貼っておきます。
ビールの種類についてはこちらから。
→台湾ビールの種類と飲み比べ!お土産に持ち帰ろう【全13種】
台湾缶はビール?発泡酒?まとめ
「台湾ビール」はビールなのか発泡酒なのかというテーマでお話ししました。
国が違うと規定も違うので、はっきり分かることではありませんが開示されている情報から推測するに、台湾ビールの「台灣小麥啤酒」「PREMIUM台灣啤酒」はビールであり、それ以外は発泡酒である。
ということになりました。値段を見てもこの2つはちょっぴり高めで、美味しいと言う評判があります。
とは言っても結局は自分の好みなので、現地で飲むのも良し、取り寄せて飲むのも良しです。
自分好みの台湾ビールを見つけて、美味しいビールライフをお送りください!