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【自分で】推薦状の書き方|奨学金・大学院申請に必須【例文】

2024年9月20日

【自力】推薦状の書き方|奨学金・大学院申請に必須【例文】

こんにちは、2度台湾に留学経験のある耕平(@HEYinTW)です。

今回は、推薦状の書き方のコツと例文について説明していきたいと思います。

  • 文章を書くのが苦手な方
  • 自分で推薦状を書かなきゃいけない方
  • 翻訳までしないといけない方

に向いている記事だと思います。

「推薦状を生徒に書かせる」「申請者本人が書く」ことが暗黙の了解になっているのが現在の日本です。僕はプロでは無いので、正解はわかりませんが少なくとも2つの大学・奨学金に合格を頂いたので、書き方の参考になればと思います。当時は全て自分で用意しました。

もし台湾の大学を目指している方がいたら、大学(院)申請時に必要な書類や奨学金などについても解説した台湾の大学申請のためのロードマップ記事がありますので興味のある方はご活用ください。

 

推薦状の意義

海外の大学・大学院、もしくは奨学金を申請する時に必ずと言っていいほど要求されるのが、先生、教授または上司からの推薦状(2通)です。

推薦状には研究計画書や自伝で書いた内容を第三者が補足する、といった意味合いがあり「推薦に値する人物」であるという事を読み手に伝えるものです。読み手は申請者の学業や仕事でのパフォーマンスがどうであるかが知りたいのです。

 

 

誰にお願いするのか

大学部申請の方は学校や塾の先生に、大学院を受ける方は大学の教授に、卒業からしばらく経つ方は会社の上司にお願いするかと思います。

僕は大学を卒業後、少し働いてから大学院の申請をしたので大学でお世話になった2名の先生にお願いしました。内容は、理系の大学院申請寄りになっています。
卒業してからも数回お会いししていたので、頼みやすかったのもありますが快く受け入れてくださいました。

しかし、大学時代に数ヶ月お世話になったとしても、いきなり「ワタシの長所いっぱい書いてくれ」って言ったって正直無理な話です。しかも先生はいつでも忙しいので丸投げは無礼に当たります…。

そこでまず自らが推薦状を1~9まで書き上げ、あとは確認とサインだけ。という状態にしておくのが妥当でしょう。

つまり、自分で自分の良いところを2通分書き上げ、自分を推薦するのです。先生に名前をお借りする自己推薦状、なんです。(もちろん、大半を書いてくださる先生もいらっしゃいます)

・平凡な私に長所なんてない!

・何を書けば良いのかわからない!

・そもそも書き方が分からない!

そうですよね。僕もすんごく苦労しました。
僕みたいな何の取り柄もない人間が、どうやって推薦状なんかを書くんだよ!と。毎日毎日合間をぬってワードとにらめっこ。

それでも何とか書き上げたので、同じように悩んでいる方に僕がどうやって書いたのか、シェアしたいなと思います。

 

推薦状を英語で書きたい!

僕は実際、英語で書いたのですが英語に関してはネイティブでもなんでもないので、すみませんが文法や定型文などの説明はできません。こちらの記事はあくまで構成・書き方の参考程度くらいだと思ってください。

僕みたいに英語に自信のない方は、あとで英語に訳しやすいように、少し角ばった表現を使うと良いと思います。

人生を左右する大事な書類、絶対に失敗したくないという方はココナラというサイトで英訳してくれる方に任せることができます。安心・良心価格(約数千円)でしかも迅速に対応してくれるので困ったら頼るのが得策です。

詳しくは【断定】推薦状の英語訳は任せた方がいい理由4つ【人生かかってる】をご覧ください。なぜ任せた方がいいのか・頼むべき翻訳担当者の選び方を解説しています。

特に推薦状の内容は、推薦者が書いている前提なので英語の質は良いに越したことはありません。推薦者の信頼にも関わります。

推薦状の書き方

推薦状の書き方のコツ 自分で書く人への指図書

早速ですが、推薦状を書く5つの必要な要素がこちらです。

  1. 書き出し(タイトル)
  2. 冒頭
  3. 内容の構成を考える
  4. 締めの言葉
  5. 推薦者の情報

ひとつずつ、書き方と例文を添えて説明します。

1. 書き出し(タイトル)

まずは日付や挨拶などを入れます。テンプレート通りに書きました。

【日本語の場合】

推薦状

 2022年3月14日

【英語の場合】

Letter of Recommendation

March 14, 2022
To whom it may concern,

こんな感じで書けばOKです。

 

2. 冒頭

ここでは推薦者と申請者の所属や関係性を書いてもらいましょう。
推薦状 冒頭 書き方などでググって、一応テンプレート通りに文章を作っておいてから、あとで推薦者に修正してもらうと良いです。

ひと言、申請者の優秀さが伝わる文が書ければさらに良いです。

【大学院申請の例】

申請者である〇〇とは、×年間〇〇として指導してきました。私は彼が〇〇大学院〇〇学部修士課程に申請する事をとても嬉しく思います。彼は私が指導する間、多くの時間を〇〇の研究に注ぎ、成果を残しました。私が指導した生徒の中でも特に熱心で、優秀な学生と言えます。

【奨学金申請の例】

申請者である〇〇とは、×年間〇〇として指導してきました。私は彼が〇〇奨学金へ申請するための推薦が出来ることを嬉しく思っています。彼は私が指導する間、多くの時間を〇〇の研究に注ぎ、成果を残しました。私が指導した生徒の中でも特に熱心で、優秀な学生と言えます。

2文目を変えただけです。

 

3. 構成を考える

それでは、推薦状の構成と内容を考えるコツを紹介します。実際にペンを取って順番に書いていくことをお勧めします。

推薦状の構成を考える

長所のリストアップ

まずはいきなり文章を書こうとせず、自分の長所や能力をリストアップしてみましょう。難しいと言う方も、短所じゃなければOKですので思いつく限りをあげてみましょう。

・好奇心がある
・負けず嫌い
・集中力がある
・資格を持っている
・語学が堪能

なんでもいいです。

情報のリストアップ

次に先生や上司が分かりそうな、客観的な情報を挙げてみましょう。
必ずしも長所と呼べなくても、とりわけ優秀な事柄でなくてもいいです。「何か頑張っていたこと」「褒められたこと」「そんな気がする事」なんでも良いんです。

・(推薦状をお願いした)先生が受け持つ授業で良い成績を取った
・言われたことはすぐにやる
・責任感が強い
・内容の理解が早い

どうでしょうか。
自分はド平凡だと思っている方も、いくつか挙げられたのではないでしょうか。

結びつけ作業

次は、①②に挙げた事柄に具体例やエピソードを結びつける作業です。

①②に共通して言える注意点は「推薦者が自分について書く」というところです。客観的なエピソードの場合、研究室の先生にお願いしているのに部活や大会のエピソードや、受験の時のエピソードなど、推薦者が知り得ないようなことは書いてはいけません。

まずは①に挙げた自分の長所や能力が垣間見える、実際のエピソードなどを書いてみましょう。①の5つについて、それぞれについて具体的に書いてみます。あとでエピソード的に強いものを採用すれば良いので、まずは書いてみます。

好奇心が強い
研究室に入ってからすぐに実験の手順を覚えた。わからないことがあると文献や参考書を読んでいた。

負けず嫌い
授業のテストでは、常にクラスの上位にいないと悔しかったので必死で勉強した。

集中力がある
与えられた仕事にすぐに取り掛かり、次の日には提出していた。

資格を持っている
将来、〇〇の役に立つと思い3年生の時に△△の資格を取った。

語学が堪能
短期留学に行ったり、国際交流活動に参加したりするなど、継続的に勉強していた。

そしてに挙げた事柄についても具体例を書いてみましょう。
あくまで「推薦」なので、多少の誇張が入っていても構いません。そうでなきゃ推薦状なんて書けませんから笑

先生が受け持つ授業で良い成績を取った
3年生の時に受講した〇〇の授業で「優」を取った。

言われたことはすぐにやる
資料作成や論文の紹介など、与えられた課題を調べ、まとめることが得意。期限を破ったことはない。

責任感が強い
所属する場所で仕切り役に回ることが多い。後輩の面倒見もいい方で丁寧に教えることができる。

内容の理解が早い
授業や講座の後によく質問をしていた。

こんな感じです。そんなに難しくないですよね。

ここから少し、頭をひねります。
上記の具体例を合体+推薦者口調にしていきます。

推薦者目線の文章にする

で挙げた性格や能力などの長所エピソードと客観的な情報エピソードをうまく繋ぎ合わせて、推薦者が書くような文章にしてみましょう。

彼は私が受け持つ〇〇という授業において、非常に優秀な成績を収めています。テストの点数もクラス上位を取得していて、本人が負けず嫌いであるというところをよく象徴しています。この長所を生かす事で、貴校での学習、研究においても人一倍努力することと信じています。

「負けず嫌い」「先生が受け持つ授業で良い成績を取った」の合体技。

彼は好奇心がとても強く、論文を読む際にわからない事があるとよく私に聞いたり、調べたりしていました。それゆえ、内容の理解が早く講義やミーティングの終わりには的確な質問をすることができ、発表者を驚かすことさえありました。私は貴校の先生方が、彼の意欲に驚く事を期待しています。

「好奇心が強い」「内容の理解が早い」の合体技。

彼はとても挑戦的で、アメリカの〇〇大学に短期留学しTOEICで高得点を取得するなど、学習に対して常に意欲的です。グローバルな視点を持っており私のラボの留学生とも積極的に交流していますので、貴校に採用された際には問題なく他の生徒と切磋琢磨することが出来るでしょう。

「語学が堪能」という内容を広げています。

さて、ここでのポイントは繋ぎが不自然にならないこと」と「展望が入っていることです。

事実やエピソードを並べるだけでなく、その長所や能力を生かして留学先でどんなことが出来るのかというところまで表現しましょう。推薦者だからこそわかるような具体性信頼性のある内容が好まれます。

具体的であればあるほど良いと思います。

・〇〇という授業で△△という質問をしていた
・タンパク質の検出を任せた際には〇〇について特に詳しくなっていた

など、その時の情景が浮かんで良いですよね。多少の誇張表現は必要です。特に英語で書く際は、extremelyとかmarvelousとか使っている例文をよく見かけます笑

次のステップに進みましょう。

短所を入れてみる

はい、どういうことかと言うとこの世に完璧な人間はいないからです。

上記の文章を見るといいところばかり羅列されていて、ウソくさい感じがしますよね。それ以前に、この文章を推薦者に見せるのが恥ずかしいったらありゃしない。
長所を書きつつ、まだ改善の余地があるところを言及する事で留学先で習得して欲しい、ぜひ学んで来て欲しいという意味合いを含めることが出来るのです。(文字数も稼げます)

上記の文章に書き加えてみます。

彼は好奇心がとても強く、論文を読む際にわからない事があるとよく私に聞いたり、調べたりしていました。それゆえ、内容の理解が早く講義やミーティングの終わりには的確な質問をすることができ、発表者を驚かすことさえありました。私は貴校の先生方が、彼の意欲に驚く事を期待しています。
しかし、結果を急ぎ過ぎてしまうことがあります。研究に携わるには欠点である為、彼には留学を通して忍耐力も養って欲しいと願っています。

こんな感じで、長所に対応する短所の言及を入れます。さらに推薦者の期待を含める文章にすることで前途ある人材である事をアピールします。

短所パートは全ての段落に入れる必要はなく、最大でも2回くらいが良いでしょう。

4. 締めの言葉

それでは、最後の締めの部分に入ります。
褒めまくった内容を総括して、申請者が推薦に値する人材である事を念押しします。

【大学院申請の例】

申請者は、上記の通り飽くことのない好奇心に加え誠実、明朗であり、また○○において○○という成果を残しました。この功績からも分かる通り、彼は〇〇大学〇〇学部修士課程に推薦するに値します。

5. 推薦者の情報

推薦状の最後に、推薦者の情報を書いておきます。

推薦者のフルネーム
推薦者の肩書(Title)
推薦者の勤務先
勤務先の連絡先(電話/メールアドレス)

 

 

推薦状の書き方まとめ

作った文章を繋げていきましょう。
(下記の内容にはアレンジを含みます)

Letter of Recommendation

March 14, 2022
To whom it may concern,

 

申請者である〇〇は、1年間私の研究室に所属していました。私は彼が〇〇大学院〇〇学部修士課程に申請する事をとても嬉しく思います。彼は私が指導する間、〇〇の研究に携わり、多くの時間を注ぎ、成果を残しました。私が指導した生徒の中でも特に熱心で、優秀な学生と言えます。

彼は私が受け持つ〇〇という授業において、非常に優秀な成績を収めています。スコアもクラス上位で、本人が負けず嫌いであるというところをよく象徴しています。

 

また、彼は好奇心がとても強く、論文を読む際にわからない事があるとよく私に聞いたり、調べたりしていました。それゆえ、内容の理解が早く講義やミーティングの終わりには的確な質問をすることができ、発表者を驚かすことさえありました。私は貴校の先生方が、彼の意欲に驚く事を期待しています。
しかし、結果を急ぎ過ぎてしまうことがあります。研究に携わるには欠点である為、彼には留学を通して忍耐力も養って欲しいと願っています。

 

さらに、彼はとても挑戦的で、アメリカの〇〇大学に短期留学しTOEICで高得点を取得するなど、学習に対して常に意欲的です。グローバルな視点を持っており私のラボの留学生とも積極的に交流していますので、貴校に採用された際には問題なく他の生徒と切磋琢磨することが出来るでしょう。

申請者は、上記の通り飽くことのない好奇心に加え誠実、明朗であり、また〇〇において○○という成果を残しました。この功績からも分かる通り、彼は〇〇大学〇〇学部修士課程に推薦するに値します。

 

Sincerely

推薦者のフルネーム
推薦者の肩書(Title)
推薦者の勤務先
勤務先の連絡先(電話・メールアドレス)

どうでしょうか。
それっぽくなったんではないでしょうか。

英訳が必要な場合はあとひと頑張りですね。

内容的には3、4段落分・1ページ以内で良いと言われています。
そして忘れてはいけないのが、2名分あるということです。できるだけ内容が被らないように注意して、2枚目も同じように構成を練ってみましょう。翻訳作業があるけど、訳すのがニガテだという方は下の記事も参考にしてみてください。

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推薦状の送り方

大学(院)申請や奨学金機関へ送る際は、機関ごとの要求に合わせましょう。

大学申請

海外の大学などに送る場合は、基本オンラインで学校のシステム上にアップロードしますね。その際は、推薦者本人が推薦者自身のメールからアップロードしなければいけないので、推薦者にしっかりとその趣旨を伝えてください。

僕の提出した機関では、研究計画書などの資料を全て提出した後に推薦状を送る画面に切り替わったので、自分の資料は出来るだけ早めに用意して推薦者を急かしてしまうことのないようにしましょう。

稀に、海外でも郵便で送らなければいけないことがあるようです。しっかりチェックしてください。

奨学金申請

一方、奨学金などを申請する際は紙に印刷して送りますよね。
直接推薦者の元に行って受け取れる場合は、手書きでサインもしてもらうと良いと思います。(プリントアウトしたものにサインをもらう)

三つ折りにして封筒に入れ、表に「教授推薦状在中」と記入して、他の資料と一緒に綴じて送りましょう。
大学所定の封筒があればもらっておきましょう。

 

 

最後に

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今回は「奨学金や大学院申請に必要な推薦状の書き方」をお伝えしました。
自分の主観では、研究計画書と推薦状で合格かどうか9割が決まると思っています。それだけ重要な書類なんだということですね。

推薦状を自分で書くことはハナから厚かましいことですが、こういう機会もなかなか無いので自分を鼓舞して書き上げちゃいましょう!
あ、推薦者に直接お願いしに行く際や合格が決定した際などは、菓子折りなど忘れずに持って挨拶に行きましょうね。

その他必要書類、研究計画書自伝についてもぜひ参考にしてください。
時間がないと思ったら、ココナラ 等で翻訳してくれる方に頼みましょう。信頼できるサービスです。

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