台湾のアイドル事情|人気グループとライブの行き方【2026年最新】

台湾のアイドル事情|人気グループとライブの行き方
*写真はイメージです。実在するアイドルではありません。

先に結論を書くと、台湾にもアイドルはいます。

ただ日本のように巨大な「アイドル産業」があるわけではなく、ここ数年で急に層が厚くなってきた、というのが住んでいる側の実感です。

この記事では、いま台湾で活動している主なグループを男女別に紹介したあと、在住者や旅行者が実際にライブへ行く方法までまとめます。日本語の情報は数年前で止まっているものが多いので、2026年時点の状況に絞って書きました。

台湾にアイドル文化はあるのか

台湾の人に好きなアイドルを聞くと、だいたい韓国のグループの名前が返ってくるんだけど…

その感覚は間違っていません。台湾の若い世代にとって「アイドル」はまず韓国や日本のもので、音楽シーンの中心も長らくバンドやシンガーソングライターでした。日本のようにアイドルが音楽チャートの上位を占める、という構図ではないんです。

台湾に住んで8年経つ筆者の周りにも正直、台湾のアイドルを追いかけているという台湾人はいません。

でも、ここ数年で流れが変わりました。きっかけは2022年のサバイバル番組『原子少年』(Atom Boyz)です。この番組から複数のグループがデビューし、台湾発のアイドルが一気に増えました。

『原子少年』(Atom Boyz)とは

台湾のボーイズグループ発掘オーディション番組。ここからOzoneやU:NUSなど9組が誕生しました。後続の女性版として『未來少女』も放送され、こちらからも複数のグループがデビューしています。

台湾の人気アイドルグループ【男性】

Ozone

『原子少年』から生まれた6人組で、2022年11月1日にSony Music Taiwanから『O.A.O』でデビューしました。メンバーは林佳辰(Summer)、黃文廷(Tin)、周子翔(Samuel)、林煥鈞(Rex)、周祖安(Andrew)、李哲言(Jim)の6人です。

台湾の男性グループは兵役という事情を抱えます。Ozoneもメンバーが順次入隊していましたが、2026年5月時点で全員が除隊して復帰しています。日本のアイドルにはない、台湾ならではの活動サイクルです。

U:NUS ほか

同じく『原子少年』発のグループです。番組からは9組が世に出ているので、「台湾の男性アイドル」を追うなら、まずこの番組の出身グループを押さえるのが近道になります。

台湾の人気アイドルグループ【女性】

PER6IX

喜歡音樂(Enjoy Music)が育成した6人組。2020年4月15日にミニアルバム『WE’RE PER6IX』でデビューしました。3年ほどの育成期間を経てのデビューで、台湾の事務所が本格的にアイドルを育て始めた時期の代表格です。

HUR+

オーディション番組『菱格世代 DD52』から生まれた6人組。クラウドファンディングで資金を集めて韓国で音楽番組に出演するなど、ファンとの距離の近さと行動力が特徴のグループです。

『未來少女』出身のグループ

『原子少年』の女性版として放送された番組で、ここからも複数のグループがデビューしています。

グループ人数デビュー出身
Ozone6人2022年11月原子少年
PER6IX6人2020年4月喜歡音樂
HUR+6人2020年11月菱格世代 DD52
TPE48約28人2018年(前身含む)AKB48グループ

*人数・デビュー時期は2026年9月時点。メンバーの入れ替わりがあるため最新情報は公式サイトでご確認ください。

TPE48(旧AKB48 Team TP)は日本人が一番入りやすい

台湾のアイドルを知るうえで、日本人にとって一番とっつきやすいのがこのグループです。秋元康さんが総合プロデュースを手がける、AKB48の台湾姉妹グループにあたります。

2026年1月にグループ名が変わりました

「AKB48 Team TP」から「TPE48」へ改名されました。2025年12月29日に発表され、2026年1月の公演で正式に切り替わっています。公式サイトも akb48teamtp.com から tpe48.tw へ移行済みです。日本語の紹介記事はまだ旧名のままのものが多いので、検索するときは新旧どちらの名前も試してみてください。

おもしろいのは、名前が一周して戻ってきた点です。2011年に「TPE48」として結成が発表されたものの、2018年7月に日本側との契約が解消され、「AKB48 Team TP」として再出発。そして2026年、ふたたびTPE48になりました。

日本人メンバーはいるの?

過去には阿部マリアさん、小山美玲さん、藤井麻由さん、本田柚萱さんといった日本人メンバーが在籍していました。ただし全員すでに卒業・活動終了しており、現在は在籍していません。
*2026年9月時点

このグループの魅力は、なんといっても劇場公演があることです。台北の華山エリアにある烏梅劇院を拠点に公演を行っており、AKB48と同じ「会いに行けるアイドル」のスタイルが台湾でもそのまま機能しています。台湾在住なら、数千円で日常的に通える距離にアイドルがいる、ということになります。

筆者は烏梅劇院の公演にはまだ行けていません。

台湾でアイドルのライブに行く方法

ここからは実用編です。台湾のチケット事情は日本とかなり違うので、はじめてだと手前でつまずきます。要点だけ先に押さえておきましょう。

台湾の主なチケット販売サイト

最初の関門が会員登録です。

拓元の場合、FacebookかGoogleアカウントでログインしたうえで、身分証番号(またはパスポート番号)、携帯電話番号、住所を登録します。携帯電話の認証を済ませないとチケットを買えません。しかも同じ番号を複数アカウントで使い回せないので、家族の分をまとめて…という買い方はできません。

パスポート番号を使う場合は桁数のルールがあります。10桁に満たない場合は先頭にゼロを足す(K1234567 → 00K1234567)、10桁を超える場合は最初の10桁だけを入力します(拓元公式ヘルプ)。

日本のパスポート番号は英字2文字+数字7桁の9桁なので、先頭にゼロを1つ足して10桁にします(例:TK1234567 → 0TK1234567)。

居留証を持っている場合は、居留証番号でいいのかな…

居留証番号を持っている場合は身分証番号と同じ10桁の形式なので、基本的にはそのまま入力できます。

実名制の公演に注意

人気公演では実名制(實名制)が適用されます。チケットに購入者の名前が印字され、入場時に写真付き身分証の原本との照合があります。「一人一票一證」といって、チケット・身分証・本人の3点が揃わないと入れません。転売対策なので、友人の分を代わりに買って渡す、ということができない公演がある点は覚えておいてください。

会員登録から支払い、コンビニでの発券までの具体的な手順は、画面つきで解説した記事にまとめました。

台湾のライブチケットの取り方|拓元・KKTIX・ibonの登録から発券まで
台湾のライブチケットは旅行者でも買える?拓元(tixCraft)・KKTIX・ibonの会員登録、パスポート番号の入力ルール、SMS認証、支払い、セブンやファミマでの発券、実名制の注意点まで公式情報をもとに解説します。

よくある質問

A. 楽しめます。歌とダンスが中心なので、言葉がわからなくても困る場面は多くありません。ただしMC(トーク)パートは中国語なので、そこは雰囲気で楽しむことになります。台湾のファンは日本人に対して友好的な人が多く、周りの動きを真似していれば自然とついていけます。

A. サイト自体は日本からでもアクセスできます。ただし台湾の携帯電話番号が必要になる場合があり、ここが最大の壁です。また実名制の公演では入場時にパスポート原本が必要なので、購入時と同じ名義で登録しておく必要があります。

A. あります。中国語では「追星」(ジュイシン)といいます。誕生日に地下鉄駅へ広告を出す、カフェを貸し切ってバースデーイベントを開くといった文化もあり、このあたりは韓国の応援文化の影響が強く出ています。

A. よく来ます。大型グループのアジアツアーはもちろん、近年は地下アイドルの台湾公演も増えています。台湾には日本のアイドル文化を好むファン層が定着していて、日本より近い距離で見られることもあります。

まとめ

  • 台湾にもアイドルはいる → ただし日本ほど産業化されておらず、韓国の影響が大きい
  • 転機は2022年の『原子少年』 → ここからOzoneなど9組がデビューし層が厚くなった
  • 女性グループ → PER6IX、HUR+、『未來少女』出身組
  • TPE48(旧AKB48 Team TP) → 2026年1月に改名。劇場公演があり日本人にも入りやすい
  • チケットは会員登録が関門 → 携帯認証が必須。パスポート番号は桁数ルールに注意
  • 人気公演は実名制 → チケット・身分証・本人の3点が必要

台湾に住んでいると、日本のアイドルを追いかけるには遠く、韓国のアイドルを追いかけるには競争が激しい、という中途半端な位置にいる気がしていました。でも足元を見たら、劇場公演に通えるグループがいたわけです。

せっかく台湾にいるので、僕もそろそろ現場に行ってみようと思います。行ったらこの記事に追記しますね。

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