仮想通貨で台湾ドルを引き出す方法|日本から台湾の取引所への送り方と手数料【2026年】

仮想通貨経由で台湾ドルを引き出す方法

こんにちは、台湾在住8年目の耕平(@HEYinTW)です。

日本円を台湾ドルにして台湾の銀行で引き出す方法の一つが「仮想通貨経由」です。日本の取引所で日本円を仮想通貨に替え、台湾の取引所に送ってから台湾ドルで売り、台湾の銀行口座に出金します。

結論から言うと、今いちばん素直なルートはbitbank(日本)でXRPを買う → BitoPro(台湾)に送る → 台湾ドルで売って出金です。2026年10月時点の手数料で試算すると、10万円分で合計約250〜500円。海外送金やデビットカードでの引き出しより安く済みます。

ただし、日本の取引所は基本的に日本に住んでいる人向けのサービスです。誰でも使える方法ではないので、まずは使える人の条件から説明します。

仮想通貨経由で台湾ドルを引き出せる人・引き出せない人

この方法には、次の4つの口座が必要です。

  • 日本の銀行口座
  • 日本の仮想通貨取引所の口座(bitbankなど)
  • 台湾の仮想通貨取引所の口座(BitoProなど)
  • 台湾の銀行口座

台湾側の口座は、居留証・台湾の電話番号・本人名義の台湾の銀行口座がないと作れません。なので旅行者はこの方法を使えません。

また、bitbankの口座には日本の電話番号・銀行口座が必要です。

つまり、この方法が向いているのは次のような人です。

  • 台湾と日本で、仮想通貨取引所の開設ができる方(持っている方)
  • 日本に住所を残したまま、留学や駐在などで台湾に滞在している人

すでに台湾に移住して海外転出届を出した人は、日本の取引所を使い続けられない可能性が高いです。その場合は、デビットカードや国際送金など、台湾でお金(現地通貨)を下ろす方法の記事で紹介している方法を使ってください。

他の日本の取引所も、海外に住む人の利用は基本的に受け付けていません。使う前に各社の規約を確認しておきましょう。

手数料の比較|10万円を台湾ドルにする場合

方法例かかる手数料10万円の目安反映までの時間
仮想通貨経由bitbank → BitoPro(XRP)売買手数料0.12%+0.2%
送金0.1XRP
台湾ドル出金30元
約250〜500円
+価格変動
最短で当日
台湾の銀行営業日の13時までに出金申請すれば、15時30分までに入金
国際送金楽天銀行送金手数料750円+中継銀行手数料1,000円+為替コスト+受取銀行の手数料1,750円+α送金日+1〜3日(目安)
デビットカードで海外ATMSony Bank WALLET引き出し額の1.79%+ATM利用料220円(台湾ドルの場合)+ATM側の手数料約2,010円+αその場で引き出せる
クレジットカードの海外キャッシング各カード会社利息(返済までの日数分)+ATM利用料カードと返済日によるその場で引き出せる

※スマホは表を横にスクロールできます
※2026年10月24日時点の各社公式サイトの手数料で計算。反映までの時間は目安です。仮想通貨経由は、bitbankへの日本円の入金反映が通常15分〜1時間、XRPの送金と台湾ドルへの売却を挙んで、台湾ドルの出金です。銀行の営業時間や混雑で遅れることがあります。変わることがあるので、使う前に公式サイトで確認してください。
出典:bitbank「手数料」、BitoPro「限制與費用」、楽天銀行「海外送金 商品概要説明書」、ソニー銀行「Sony Bank WALLET」、bitbank「振り込んだ日本円が入金反映されるまでの時間」、BitoProのApp Storeのアプリ紹介、楽天銀行「個人のお客さま向け海外送金」

カードごとの細かい比較やATMの選び方は、台湾でお金(現地通貨)を下ろす方法の記事でまとめています。

仮想通貨経由で気になるのが「両替レートで損をしないか」です。2026年10月24日の同じ時間帯に、bitbankのXRPは1XRP=202.3円、BitoProのXRPは1XRP=42.15元でした。ここから計算すると1元=約4.80円で、同じ日の仲値(1元=4.813円)とほぼ同じです。レートはタイミングで変わりますが、大きく不利になるわけではありません。

※価格はbitbankとBitoProの公開API、仲値はWiseで確認。

仮想通貨経由で台湾ドルを引き出す手順

全体の流れはこんな感じです。日本円を日本の取引所で仮想通貨に替え、台湾の取引所で台湾ドルに戻します。

仮想通貨経由で台湾ドルを下ろす方法

1. bitbankの口座を作り、日本円を入金する

まずは日本の取引所で口座を作ります。この記事では、BitoProへ直接仮想通貨を送れることを確認できたbitbankを使います。

コインチェックなど他の取引所を使いたい場合は、下の「bitbank以外の取引所を使う場合」で説明しています。

bitbankは日本円の入金手数料が無料です(銀行の振込手数料は自分で負担)。振込手数料が無料になる銀行や、月に何回か無料になるネット銀行から入金すると安く済みます。

2. 日本円でXRPを買う

入金した日本円で、XRP(エックスアールピー)を買います。XRPを選ぶ理由は3つです。

  • bitbankからの送金手数料が0.1XRP(2026年10月時点で約20円)と安い
  • 送金が早く、価格が動く前に台湾側で売りやすい
  • BitoProでXRPを台湾ドルで直接売れる(XRP/TWDのペアがある)

買うときは「販売所」ではなく「取引所」で買いましょう。販売所は手数料が無料に見えますが、買値と売値の差(スプレッド)が広く、実質のコストが高くなります。bitbankの取引所のXRP/JPYは、指値で板に並べる注文(メイカー)が-0.02%(手数料をもらえる)、すぐに約定させる注文(テイカー)が0.12%です。

3. 台湾の銀行口座とBitoProの口座を作る

台湾の銀行口座を作り、そのあとBitoProの口座を開設します。BitoProで台湾ドルを入出金するには、居留証と台湾の電話番号、本人名義の台湾の銀行口座でLevel2の認証を通す必要があります。僕のときは開設に5〜7営業日ほどかかりました。

BitoProの登録手順は画面つきでBitoProの使い方の記事にまとめています。

4. bitbankからBitoProへXRPを送る

BitoProの入金画面でXRPを選ぶと、入金用のアドレスと宛先タグ(Destination Tag/Memo)が表示されます。bitbankの出金画面に、この2つを両方入力してください。

XRPは宛先タグを入れ忘れると、取引所に届いても自分の口座に入金されません。最初は少額を送って、無事に届くか確認してから本番の金額を送ると安心です。

また、日本の取引所から送るときは「トラベルルール」に沿って、送り先の取引所名と受取人の情報を入力します。bitbankの送り先一覧には「BitoPro.com」が入っているので、それを選びます。

出典:bitbank「暗号資産の直接送付が可能な暗号資産交換業者等(VASP)」(2026年9月25日更新)

5. BitoProでXRPを台湾ドルに売る

XRPがBitoProに届いたら、XRP/TWDで売ります。BitoProの取引手数料はメイカー0.1%・テイカー0.2%です。BITOで手数料を払うと2割引になります。

価格の変動が気になる人は、届いたらすぐに売りましょう。買ってから売るまでの時間が短いほど、価格が動くリスクを小さくできます。

6. 台湾ドルを台湾の銀行に出金する

最後に、台湾ドルを登録した台湾の銀行口座に出金します。BitoProの台湾ドル出金手数料は1回30元(約144円)で、最低出金額は100元です。1回の上限は200万元、1か月の上限は500万元です。

銀行に入ったら、あとは台湾のATMやキャッシュカードでいつも通り使えます。

※BitoProの手数料は2026年10月に公式の「限制與費用」(公式API)で確認しました。以前は出金手数料が15元でしたが、今は30元です。

手数料の内訳|10万円を送った場合の試算

仮想通貨経由では、下の図の①〜⑦で手数料がかかる可能性があります。

仮想通貨経由で台湾元をおろす方法

bitbankとBitoProを使って10万円を送った場合の試算です。

手数料すぐ約定させる注文(テイカー)指値で待つ注文(メイカー)
①②銀行の振込・bitbankへの入金振込手数料のみ(銀行による)振込手数料のみ(銀行による)
③bitbankでXRPを買う120円(0.12%)-20円(0.02%もらえる)
④bitbankからBitoProへ送る0.1XRP(約20円)0.1XRP(約20円)
⑤BitoProで台湾ドルに売る約200円(0.2%)約100円(0.1%)
⑥台湾の銀行に出金30元(約144円)30元(約144円)
合計約484円+振込手数料約244円+振込手数料

※スマホは表を横にスクロールできます
※1XRP=202.3円、1元=4.81円(2026年10月24日)で計算しました。⑦の台湾のATM手数料は、自分の銀行のATMなら基本的にかかりません。
※買ってから売るまでの価格の変動は含みません。

送る金額が大きくなるほど、③⑤の割合で決まる手数料は増えますが、④⑥の固定の手数料はほぼ変わりません。少額を何回も送るより、まとめて送る方が割安です。

bitbank以外の取引所を使う場合

コインチェックやGMOコインなど、すでに口座を持っている取引所を使いたい人もいると思います。でも、公開されている情報では、これらの取引所からBitoProへ直接送れるかは確認できませんでした。

bitbank以外の取引所を使う場合は、MetaMaskなどの個人ウォレットを経由する方法があります。日本の主な取引所は、自分で管理する個人ウォレットへの送金に対応しています。

  • 日本の取引所 → 自分の個人ウォレットに送る
  • 個人ウォレット → BitoProに送る

ただ、送金が2回になるので手数料も2回かかり、アドレスの入力ミスのリスクも増えます。使う通貨やネットワーク(チェーン)がBitoProの入金に対応しているかも、送る前に必ず確認してください。手間と手数料を考えると、これから口座を作るならbitbankが楽です。

台湾の仮想通貨取引所はBitoProとMAXどっちがいい?

台湾で台湾ドルを使って仮想通貨を売買できる大手の取引所は、BitoPro(幣託)とMAX(MaiCoinグループ)です。どちらも2025年9月に、金融監督管理委員会(金管會)の仮想資産サービス事業者のマネーロンダリング防止登録を完了した9社に入っています。

項目BitoProMAX
運営会社幣託科技現代財富科技
取引手数料メイカー0.1%・テイカー0.2%
(BITO払いで2割引)
メイカー0.08%・テイカー0.16%
台湾ドルの出金30元(最低100元)30元(最低100元)
XRPを台湾ドルで売れるか◯◯
bitbankからの直接送付◯(BitoPro.com)MaiCoin.comとして一覧にあるが送金可否は未確認

※スマホは表を横にスクロールできます
※2026年10月24日時点。BitoProは公式の手数料ページ、MAXは公式の手数料ページと公開APIで確認。
出典:工商時報(2025年9月22日)

手数料だけ見るとMAXが少し安いですが、10万円程度なら差は数十円です。僕はBitoProを使っていて、bitbankから実際に送金もしているので、この記事ではBitoProで説明しています。

台湾には他にも、通信大手の台湾大哥大グループの「TWEX」などの取引所があります。

仮想通貨経由で引き出すと税金はかかる?

日本円で仮想通貨を買い、すぐに台湾ドルで売るだけなら、利益はほとんど出ません。でも、買ってから売るまでの間に値上がりすると、その分は利益になります。どこの国の税金がかかるかは、どこに住んでいるか(税務上の居住者かどうか)で変わります。

日本に住んでいる場合

仮想通貨の売却益は、原則として「雑所得」になります。会社員で給与以外の所得が年20万円以下なら所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は別に必要です。

出典:国税庁「No.1524 暗号資産を使用することにより利益が生じた場合の課税関係」「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」

台湾に住んでいる場合

台湾には仮想通貨専用の税法はまだありませんが、財政部の見解では、個人がビットコインなどを売って得た利益は原則「財産交易所得」です。台湾の取引所での利益は総合所得税(税率5〜40%)の対象になり、海外の取引所での利益は「最低税負制」の海外所得として扱われます。海外所得は世帯で年100万元以上になると申告が必要です。

出典:旺得富理財網(2026年5月22日)
※細かい扱いは変わる可能性があります。金額が大きい場合は、国税局や会計士に確認してください。

よくある質問

旅行者でも使える?

使えません。台湾の取引所と銀行の口座には、居留証と台湾の電話番号が必要です。短期の旅行なら、デビットカードや両替を使いましょう。

コインチェックからBitoProに直接送れる?

コインチェックからBitoProに直接送れるかは、公開されている情報では確認できませんでした。送るならMetaMaskなどの個人ウォレットを経由するか、bitbankを使ってください。

台湾に移住した後も使える?

日本の取引所は日本の居住者向けなので、海外転出届を出して台湾に移住した後は使い続けられない可能性が高いです。bitbankは、海外に移住する場合は退会が必要としています。移住する前に、必要な分を台湾へ移しておくのがおすすめです。

仮想通貨経由のメリットとデメリットは?

メリットは手数料の安さで、10万円で数百円です。デメリットは、口座を4つ用意する手間と、送っている間の価格の変動です。送金手続きをスマホでしている数分の間に、値下がりして損をすることも、値上がりして少し得をすることもあります。

仮想通貨経由で台湾ドルを引き出す方法まとめ

  • ルートはbitbankでXRPを買う → BitoProへ送る → 台湾ドルで売って出金
  • 10万円なら手数料は合計約250〜500円(2026年10月時点)
  • XRPは宛先タグの入れ忘れに注意。最初は少額で試す
  • 日本の取引所は日本居住者向け。台湾に移住する前に使うのが基本
  • 台湾側は居留証・電話番号・銀行口座が必要で、旅行者は使えない

台湾に住む前提でまとまったお金を移したいなら、手数料を大きく減らせる方法です。BitoProの登録方法はBitoProの使い方の記事で、仮想通貨以外の方法は台湾でお金(現地通貨)を下ろす方法の記事で紹介しているので、自分に合う方法を選んでください。

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