台湾コミケ大全!コスプレ/同人イベント全て解説【FF,PF,CWT】
台湾でも日本のサブカルチャーはすごい人気です。
同人イベント、コスプレイベントはたくさんあって、日本のコミケほどではないですが相当する位置付けのイベントがあります。最近では日本のレイヤーさんや同人ショップなども多く参加し、日本と変わりようのないくらい白熱してます。
参加したい!という方のために、いつ・どこで・どんなイベントが開催されるのか、実際に参加する際の注意点をまとめてみました。
台湾の同人イベント/即売会
Fancy Frontier開拓動漫祭(FF)
台湾で1番知名度の高い同人イベントで、2002年から夏と冬に開催されています。ファンシーフロンティア(Fancy Frontier)通称FFと呼ばれ、男性向けの同人誌が多いです。
日本から声優陣や歌手を招待してトークショーやコンサートを行ったりするので、会場はとても盛り上がります。
Petit Fancy(PF)
プチファンシー(Petit Fancy)通称PFと呼ばれ、FFよりも小規模の同人イベントで同団体が行っています。同じく男性向けの同人誌が多いですが、FFよりは女性向けが並ぶみたいです。
日本でいうコミティアと近いですが、アニメコスプレがOKなのは台湾ですね。
FFもPFも男性ウケの良いコスプレイヤーさんが多く現れるので、台湾ファンは年に4回ほど楽しめることになります。
Comic World Taiwan(CWT)
Comic World Taiwan、通称CWTと呼ばれる大きなイベント。
通常年に3回、台湾の北部・中部・南部で1回ずつ開催される、主に女性向けの同人イベントです。最近では回数や開催場所にバリエーションができ、新竹や台南でも開催されることがあります。
台湾でもBLサブカル文化が浸透しているので、大盛況です。コスプレイヤーも多く集まりますが、セクシー系というよりかはそれぞれ好きなキャラや個性的なキャラに扮する人が多い印象です。
上記3種類の同人イベントが台湾で知名度の高い、大きなイベントです。開催される日の数週間前にチケットや宿を取らないといけないので、日本のコミケと同様と言えます。
その他小規模同人イベント
GJ動漫創作嘉年華
Grand Journey動漫創作嘉年華、通称GJと呼ばれる同人イベント。年に3~4回開催され、台北、台中を移動しますが、台中メインのイベントです。
規模としては、大きめの公園くらいですが同地域のコスプレイヤーが集結するのでカメラマンさんや関係者で人が溢れます。
WS永集動漫遊戲創作展
Wing Stage永集動漫遊戲創作展、通称WSと呼ばれる高雄メインの同人の総合イベント。アニメだけでなくゲーム関連のものも多いです。
DS同人動漫創作祭
Doujin Spirit同人動漫創作祭、通称DSと呼ばれる台中で開かれる同人イベント。2015年から始まったまだ若いイベントではありますが、年々盛り上がっていて多くの人が訪れます。
商業イベント
漫畫博覽會
中華動漫出版同業協進会が主催する年1回の漫畫博覽會、通称「漫博」。
漫画・アニメ・ゲームがメインの展示会で、日本/台湾の漫画家、声優のトークショーやサイン会なども行われます。企業のブース出展によるとても大きなイベントでその規模はFFやPFにも匹敵します。入場制限が設けられることもあるほど。クレヨンしんちゃんからFGOまで幅広く見られます。
國際動漫節
台北國際動漫節
高雄國際動漫節
2つとも同じく中華動漫出版同業協進会が主催する上記「漫博」と同規模のイベントです。
その他小規模アニメイベント
その他バハムート(台湾のゲーム会社)が開催する「巴哈站聚」、Animax主催の「Animax動漫嘉年華」、劍湖山(台湾のテーマパーク)が主催する「劍湖山世界痛漫祭」など、イベント好きの台湾では毎年たくさんの催しが開催されます。
その他、only場(オンリー)と呼ばれるジャンルを絞って開催される同人イベントは数え切れないほどあります。
こちらのサイトで、台湾で開催される同人・コスプレイベントの時期をカレンダーで追うことが出来ます。イベント好きのファンやレイヤーはココでチェックして参加出来そうなところへ行きます。
実際に台湾コミケに参加する場合の注意点
その場に行って雰囲気を味わいたい・グッズ等を買いに行きたい・コスプレイヤー/カメラマンとして参加したい・サークルに参加したいという方の為に、いくつか注意点を書いておきます。
台湾全般に関する注意点としては、こちらの記事をご覧ください。
入場について
FF、PF、CWTなどの大きな会場では、入場チケット(カタログ)を購入する必要があります。当日販売もありますが、現地コンビニで事前に買うことができます。外回りだけなら無料。
会場に入るときに、ハンコを手の甲に押されるのでトイレの際などに消してしまわないよう注意してください。
会場について
台湾のコミケには日本のサークルが参加していることも珍しくありません。気になる所があれば日本語で話しかけてもOKです。また、台湾のサークルであっても日本人だと気づくと一生懸命日本語で対応してくれる親切な方も多く、同じ話題があればその場で盛り上がる、なんてこともあります。
それでも、現地の言葉を少し知っているだけで要領よく回ることもできるのでいくつか覚えていく、メモ書きを持っていくことをオススメします。
サークル参加について
日本のサークルからの参加も募っていて、例えばFF、PFでは各日約30サークルほど募集をしています。抽選制です。
申し込みは(株)U-DASHが代理で行っており、Twitterアカウントから日本語で申し込むことができます。台湾ではエロに関する規制が厳しいので際どい表現のあるものは却下される可能性が高いです。詳しくはTwitterアカウントからHPを見てみてください。
コスプレについて
カメラマン/レイヤーとして参加したいという方は、ちょっと日本と勝手が違うので要注意です。
コスプレするための特設更衣室は、とても小さいorトイレだけという場合も多く、現地レイヤーは自宅で着替えてくることが多いです。ホテルで支度して、地下鉄もずっとコスプレのままなんてことはよくあります。
また、コスプレ専用区域は特になく一般参加者とカメラさんが入り混じっているような状態です。どこにいても声をかけられれば対応する、みたいな感じになるかと思います。カメラさんに呼ばれて1対1で撮ることもありますし、1人に写真撮られてたらいきなり囲まれて囲み撮影になるなんてこともよくあります。そこはレイヤーさんが臨機応変に対応しましょう。
そして「撮影OK=掲載許可」という風潮があるので、1度撮影されてしまえば、特に断られることなくSNSやYouTubeにアップされてしまうことがあります。それが嫌であれば「禁止上傳」というプラカードを置いておくといいと思います。
逆に撮影する側は、特に断られなければアップしてもいいことになりますが盗撮はやめましょう、当たり前ですが。どこかに上げられるのが嫌なレイヤーさんは撮る時に「嫌」という意思表示をしてくれますのでその際は頭を下げて「Sorry, thank you」と言って去りましょう。
基本的には日本と楽しみ方は同じです。
もうちょっとこのイベントの盛り上がりを知りたいという方のためにYouTubeに上がっている動画をいくつか用意しました。僕らが直接インタビューしに行った動画もありますのでぜひご覧ください。