台湾オオコオロギの巣穴に水を入れると…|灌蟋蟀という台湾伝統の遊び
こんにちは、台湾大好き耕平(@HEYinTW)です。
台湾大蟋蟀(タイワンオオコオロギ)とは
学名:rachytrupes portentosus Lichtenstein
生息地:中国、台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシア、インドシナ半島、インドなど
大きさは日本でよく目にするエンマコオロギなどの約2倍。結構迫力があります。
灌蟋蟀とは
灌蟋蟀(中国語読み:guàn xī shuài )を一言で表すなら「台湾大蟋蟀の巣穴に水を入れて、驚いて出てきたコオロギを捕まえる遊び」です。
日本で見かけるコオロギは巣穴を掘りませんが、台湾大蟋蟀はオケラのように穴を掘って生活します。そこに水を流し込むと、たまらず地上に出てくるという、ぶっちゃけそれだけのことです。
【捕まえるのに必要な道具】
- 水
- 小さなスコップ
- 細長い棒(木の枝など)
穴があるところは土が覆いかぶさっていることがあり、まずはそれを掻き出します。長細い棒は穴から顔を出したコオロギを地上に出させるために使います。
捕まえてどうするか
1. 単に楽しむだけ
2. 「鬥蟋蟀」を楽しむ
3. 食用として処理する
台湾の子供達は、この遊びを単に楽しんでいるだけのようです。
「鬥蟋蟀」とは
画像引用:大紀元 阿勃勒花季 黃金雨再現虎頭埤
「闘蟋(とうしつ)」は中国など、中華圏に残るコオロギ同士を戦わせる遊びです。
台湾では一般的に「鬥蟋蟀」と呼ばれていて、小さくて狭いカゴや専用の土台で2匹のコオロギを刺激して戦わせます。
カブトやクワガタを土俵で戦わせたことがある人も多いんじゃないでしょうか。要はそれとおなじですが賭け事に使われたりします。
→鬥蟋蟀とは?1800万円で取引された台湾伝説のコオロギ【闘蟋】
食用として処理する
タイワンオオコオロギは食用として日本を含め世界各地で消費されています。コオロギを食す人は台湾でもごく少数ですが、文化は少なからず残っています。
こちらの動画で素晴らしいものが観れるので覗いてみるといいでしょう。すべて中国語ですが、映像だけでも楽しめます。
コオロギの巣穴に水を入れて捕まえ、それを調理して食べるところまで動画になっています。すごく面白いです。
昆虫食に馴染みのない方は想像しにくいと思いますが、昆虫には良質で豊富なタンパク質がたくさん含まれていて、世界中で注目されている食材になってきているんです。
「灌蟋蟀」まとめ
台湾各地の子供達が自然と戯れる遊びのひとつとして広く知られている伝統的な「灌蟋蟀」。僕も台湾にいる間にぜひ1度体験してみたいものです。
体験できたら、レポします笑